「何がって・・・え?」


もしかしたらこれを読んでいる
純粋な方々の中には、香夏子が優しさで
親友の過ちを知らないフリをしている
と思っている人もいるかもしれない・・・

しかし、悲しいことに違くて・・・

香夏子は本当に昨日のメールを忘れていたのだ


「かなこぉ・・・」


私の決意はなんだったんだ・・・

当の本人はもうそのことすら気にしていなく、
てくてくと学校へ歩き始めている。


「あっ待ってよぉ」


仕方なく、私も気にするのをやめて
彼女を小走りに追いかけた