家に着き、自分の部屋でベットに
寝転がりながら雑誌を呼んでいると
携帯が小刻みに震えた。


「おっ、香夏子だー」


ピンクベースにストーンシールや
ストラップでデコられた携帯を開く。

すると、画面に映っていたのは
親友の香奈子からのメール。


読めばそれは、さっき王子様
(あのイケメン執事のこと)発見メールを
送った返事だった。


 『よかったねー(^∀^)
  でもそのメール10回目だから』


「・・・・・そうだっけ?」

若干おでこに冷や汗を滲ませながら呟く。

ああ…『(^∀^)』の顔文字が
怖く見えてくる…


香夏子は面倒見よくて美人だけど
怒るとすごく怖くて、
素でも恐いことを平気で言うドS…。


周囲にはあまり知られていなく、
香夏子の事実をしっているのは
幼馴染で親友の私くらいかも…