「よろしければ、ティータイムを御一緒にいかが?」
木製のロココ調の椅子に
両足をピッタリとくっつけ、
手は重ねて膝に乗せる月乃さん。
その後ろでは穏やかな笑みを
浮かべて都夜さんが立っている。
「い、いいんですか?」
月乃さんの誘いに、躊躇いながらも内心はわくわくしていた。
「ええ、もちろんです。ねえ、都夜?」
「はい。歓迎いたしますよ」
ああ、なんて眩しいお二方…。
私はペコリと頭を下げて、
「よろしく、お願いします」
とお誘いを受けることにした。
それからしばらく談笑したのち、
月乃さんは「3時に迎えに来ます」と言い、
都夜さんとともに部屋を出た。
ああ、3時が楽しみだなあ♪
私は吞気にそんなことを考えていた。
まさか、これからあんな最悪の事態になるとは思わずに。