「…まっ!し…く…まっ!雫さま!」


天使の彼女に何回か肩をゆすられ、やっと我に帰る。

心なしか、頬も痛いが気のせいだろうか。


「ご、ごめんなさい」


そう呟き、思わず俯く。

やばいよコレは…。もう顔上げらんないよ。

目の前に天使と王子様がいるんだよーっ


「雫様?お身体の具合でも悪いんですか?」


彼女がそう言いながら、心配そうに顔を覗いてくる。

その、上目づかいの可愛らしさ。

もう私死んでもいい!ていうか死ぬ!


「いいいいいいえ、大丈夫です」


なんとかニヤけ以外の笑顔をつくる。