天使の微笑み、それ以外に彼女にあう言葉はない。
肩につくくらいの
細くてサラサラな茶髪
色の白い肌に目を疑うほどの小顔
華奢なからだに
ローズのワンピースはよく似合っていて
そんな天使…いや彼女は
氷のはいったグラスを両手で運んでくる。
「お水、冷たい方がいいでしょう?」
気がつけば彼女はベットのわきで
木製の椅子に座っていた。
彼女の問いに緊張して言葉が出なく、
コクコクを首だけ頷く。
そんなあたしを見て「ふふっ」と
微笑みながら水を氷と共にグラスに注ぐ彼女。
「ああっ天使っ!!」
右手で鼻周辺を押さえながら、思わず叫ぶ。
直後に、2人の間に何とも言えない空気が
流れたのは言うまでもない。