「つっかれたー。」
もう冬だなあ
空気の冷たさと夕日の沈む速さでそう実感する。
残念ながら香夏子は
委員会とかなんちゃらの仕事で。
一緒に帰れないと言われ、
仕方なく1人で通学路を歩く自分。
なかなか寂しいもんだ・・・
耳にイヤホンをつけ、
ipodから流行りのラブソングを流す。
近くに川があるからなのか、
この道の風はずっと冷たいなあ
あー、彼氏でもいたら
くっついてぬくぬくしながら帰るのにぃ
あの執事様が隣にいたら
どんだけ幸せか・・・
なんてくだらない妄想を
一人しながら歩いていると、
「イヤアアアア…」
突然耳に悲鳴が刺さった。