しばらくして、やっと私が落ち着いた。


「落ち着いたか?」

「ん……。」

「つーか、二回目だな。」

「何が?」

「プロポーズ。」


私は、一回目のときのことを思い出して、頬が真っ赤に染まるのを感じた。


「ぁ、照れてる?」

「照れてないッ!!」

「いや、照れてるな。」

「照れてないもん!!!!!!」


そんな私たちの様子を、
ステンドグラスの聖母マリアが微笑みながら見守る。

私たちは、言い合いに疲れて、
しばらく無言になって聖母マリアを見つめていた。