慧斗はフッと笑って、


「愛実じゃなきゃ、ムリ。」


そう言って私に手を差しのべた。

私の涙腺はそこで完全に崩壊。


「ッ、ぅー……。」

「愛実、答えを頂戴?」


私はこくこくと頷き、
差しのべられた手をゆっくりととる。

そのまま手を引かれ、
慧斗の腕の中に収まった。


「愛実、愛してる。」

「ゎた、……も。」

「クスッ。言えてないし。」


慧斗はクスッと笑って、
私の頭をぽんぽんと撫でた。