慧斗の言葉と同時に、
教会内のイルミネーションが光り、
クリスマスのオルゴールが12/25を知らせた。

一気に明るくなる視界。

バージンロードの先には、慧斗が優しい笑みを浮かべてこっちを見ている。

私はゆっくりとバージンロードを歩き始める。


「私、嫉妬深いよ?」

「俺の方が嫉妬深いよ。」

「私、可愛くないし、素直な娘じゃないよ?」

「愛実は自覚無さすぎ。」

「何が?」

「何にも?」