新しく来た先生を紹介していた教頭先生の声に応えて、前に出た人。
「…養護教員として就任しました、新任の名月京介(ナツキ キョウスケ)です。これからは僕が常に保健室にいます。 至らないところがたくさんあるとは思いますが、よろしくお願いします。」
当り障りのない挨拶。
なのに、この人が…名月先生が言うと、そんな言葉たちがキラキラ輝いているように感じた。
完璧なルックス、低い声。黒くて少し長い髪の毛。
新しいパリっとしたスーツに身を包んでいる姿。
名月先生を見た瞬間、時間が止まったかと思った。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…