歩き出そうとすると、そう言ってすぐに芽衣が飛んできた。 その芽衣の発言を聞いた他の女子が、一瞬の間の後、私が付いていく、いや私が、と競うように私の付き添いに立候補し始めた。 …芽衣はともかく、他の子たちは一体どうしたのかな。 目の色、違うんだけど。 「…お前達は確実に名月先生目当てだろう」 呆れ顔でそう言った先生の言葉を聞いて、あぁなるほど、と思いつつ、私は横で心配そうに見てくる芽衣の顔をにっこりと笑って見た。