私の前の席に腰掛け、窓を見ていた芽衣が指を差してそう言った。

その指の先を視線で追って外を見ると、その先にはたしかに女子のカタマリがあった。




…学校1モテる、『ナンバーワンホスト』と呼ばれるクラスメートの圭(ケイ)でも、あそこまで囲まれたことはないだろう。

まぁ彼の場合、常に男友達といるから囲まれないのかもしれないけれど。




「どこがいいのかな、あの人」


その様子を見つめながらぼそりと呟いた芽衣の言葉に思わず苦笑した。