「皆 ! 入学おめでとう。
僕はここのクラスの担任を
務めることになった、高木 宏樹だ。
これから1年間よろしくな。」
 

高木先生はいわゆるさわやか系。
笑顔も素敵で優しい感じの人だ。
 

 
「今から自己紹介をしてもらおう、
・・と思ったんだが
一之瀬がまだ帰ってきてないのか。
 

んー、時間も限られてるし、
一之瀬の次の宇野から
自己紹介してくれ。」
 
 

 
「あーい !
宇野 拓馬でーす。
あ、俺女の子大好きだから
気軽に話しかけて下さーい♪
めっちゃ喜びまーす。
あ、もちろん男子もね?
でも女子にしか
優しくできないタイプだから
ごめんねー?
まあ、どうぞよろしくー ! 」


パチパチパチパチ 


自分の椅子の上に立って挨拶し、
終いにはウィンクをして
自己紹介を終えた。 





(なんか南が
嫌いそうなタイプだなー)
そう思っていると案の定。



「私 嫌いなタイプだなー。
あんま関わらないようにしよ。」
 

とばっさり言っていたので
私は苦笑いしかできなかった。
 


「じゃあ次は工藤よろしくな。」
 
 
「工藤 智哉です。
みんなと仲良くなりたいから、
気軽に話しかけて下さい。
よろしく !」

 
工藤くんは笑顔が素敵な
さわやか系男子で、
頬をピンクに染めている女子が
何人かいた。