「南入っていいよー」
着替え終わった私は
南にそう告げた。


入ってくると同時に
質問攻めしてきた。
っていうより一人会話?

「今日のことってなに?
学校どうだった?
迷ったでしょー?
やっぱ広くて迷うよねー!
菫だもん!
菫が迷ってるところ
なんか想像できるわー。」

あははと笑いながら言う。
絶対馬鹿にしてるでしょ。これ。


「はっ。迷ってないし!」
図星で少し不機嫌。


「ごめんってー。
で?今日何かあったの?」

笑いながら謝る南。
謝る気ないでしょ絶対。
寧ろ信じてないでしょ。



「学校を探索してたら
宇野くんにあって友達になった。」

そう言うと

「げっ。宇野ってあれでしょ?
チャラ男でしょ?話したの?
清楚の菫が汚されるー!」

明らか嫌そうな顔をして言う。
ていうかね、清楚ってなによ?


「多分南も友達になってるよ。
同じクラスの人は皆友達らしいし。」


「はあ?ありえない。
話したことないのに友達とか
脳タリンでしょ!」


あーこわい。
南の"はあ?"ってほんと恐いんだよ?

てか脳タリンって(笑)
何気面白い。


「何笑ってんのよー!」


「いや?別にー?」

「菫、感じ悪ーい。
あれ?もしかして
今日のことってそれだけ?」


「えーっとねー
あ!一ノ瀬くんとも話したよ。」

そう言った瞬間。

「はああ?」

ひい。こわーい。こわいよー。

「宇野よりそっちの方が
重要でしょ!」

あれ?そこ?

「詳しくきかせて!」
目をキラキラ輝かせてきいてきた。