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40分ほどして本を読み終えた。
 
ふと隣を見てみると
一之瀬くんは気持ちよさそうに寝ていた。
 

キリッとした眉に
アーモンドみたいな綺麗な目
筋が綺麗で高い鼻 
薄い唇

全てが完璧で。


ほんと綺麗な顔だなー

なーんて少しの間みていたが、
はっ と我に返った。



(そろそろ帰ろうかなー)
 
そう思い、立ち上がった。
 
 
 
 
 
 
「‥ん、」
 
 
 
 
「あ、起こしちゃいました?
 ごめんなさい。」
 
 
 
「‥もう帰んの?」
 
 
 
 
「あ、はい。
 本読み終えたので。」
 
 

 
「‥そ。」
 
 
 

そう言って彼も立ち上がって
屋上を出ようとした。