私の教室の隣に体育館が建っていて、 体育館裏にしずかにその木は立っている。 体育館から木が少し顔を出す… その風景が私は大好きなんだ。 その風景を見てる時だけわね、 みんなの声も、 先生の声も、 涼介君が女の子と楽しそうに話す声も、 全く聞こえないんだ。 ・・・・・・・・でも その風景を妨げる奴が私の前に現れたの。 そう、その日から私の人生は一気に変わった。