アイリスだ、俺が視線だけを上に持って行き、

「ンだよ?」

とだけ言うと、つんとして、


「何ですの?その態度。…あーあ、残念。顔だけでしたら、私の守備範囲ですのに」

「お前の守備範囲に入って嬉しいわけねぇだろ?!」

「本っ当に失礼ですのね!!」


憤慨しながら、アイリスが言う。