「羽津くん…ひょっこり出てきたら殴ってやるわ…!!」
あのクソ野郎とでも言い出しそうな勢いだ。ちょ、千亜ちゃん、そんなキャラでしたっけ?
「ち、千亜…?」
「あぁ、わたしね、思ってることはちゃんと口に出そうと思ってね。だっていらいらしちゃうじゃない?…まぁ、元々羽津くんのちゃらんぽらんな性格にはいらいらしてたんだけどね!!」
そ、そうですか。
「まぁ、不安だよなぁ…。学校でも会えないとなると、…なんかあったのかって感じだよな」
「わたしは毎回迷惑被ってるけどねぇ…、でも、ここ最近化ケ物の出現率も減ってるから特になんともないけど」
「だよねー、なんか、休んでるみたいに静か、…ハルはどう思う?」
顔を険しくしながらハルはううん、と唸る。
「それは気になるよなぁ…。何かの前触れだとか、だったりすると怖いよな」
まるでなにかを待つかのように、息さえも止めてしまったかの様だ。
「ま、見回りはしてくるよ、行くぞ。秦野」
「はーい」
私もついていこうとすると、ハルが私の腕を引っ張って、アイリスの元に連れていく。
「お前はこっち、な」
「え、ちょ、なんで?」
「なんでも、ですの。さ、和泉、千亜早くお行きなさい。」
私を預けると、すぐに踵を返し、千亜と奥に消えてしまった。アイリスはもやもやしている私を図書館の事務室の方に連れていく。
「さぁ、ここに腰かけてください。紅茶いります?」
私はアイリスの言うようにソファーに腰かける。そして紅茶ももらう。それを口に含むと…なんか、いつもより、甘い?
ぼんやりとするような頭の奥を、まるで痺れさすような…。
アイリスは私の目の前に屈むと、にっこり笑った。
「何にも恐くありません、リラックスしてくださいな。目を閉じて、ゆっくり深く肺に空気を吸い込んで」
あのクソ野郎とでも言い出しそうな勢いだ。ちょ、千亜ちゃん、そんなキャラでしたっけ?
「ち、千亜…?」
「あぁ、わたしね、思ってることはちゃんと口に出そうと思ってね。だっていらいらしちゃうじゃない?…まぁ、元々羽津くんのちゃらんぽらんな性格にはいらいらしてたんだけどね!!」
そ、そうですか。
「まぁ、不安だよなぁ…。学校でも会えないとなると、…なんかあったのかって感じだよな」
「わたしは毎回迷惑被ってるけどねぇ…、でも、ここ最近化ケ物の出現率も減ってるから特になんともないけど」
「だよねー、なんか、休んでるみたいに静か、…ハルはどう思う?」
顔を険しくしながらハルはううん、と唸る。
「それは気になるよなぁ…。何かの前触れだとか、だったりすると怖いよな」
まるでなにかを待つかのように、息さえも止めてしまったかの様だ。
「ま、見回りはしてくるよ、行くぞ。秦野」
「はーい」
私もついていこうとすると、ハルが私の腕を引っ張って、アイリスの元に連れていく。
「お前はこっち、な」
「え、ちょ、なんで?」
「なんでも、ですの。さ、和泉、千亜早くお行きなさい。」
私を預けると、すぐに踵を返し、千亜と奥に消えてしまった。アイリスはもやもやしている私を図書館の事務室の方に連れていく。
「さぁ、ここに腰かけてください。紅茶いります?」
私はアイリスの言うようにソファーに腰かける。そして紅茶ももらう。それを口に含むと…なんか、いつもより、甘い?
ぼんやりとするような頭の奥を、まるで痺れさすような…。
アイリスは私の目の前に屈むと、にっこり笑った。
「何にも恐くありません、リラックスしてくださいな。目を閉じて、ゆっくり深く肺に空気を吸い込んで」