愛美はその場でうずくまった。
呑気な訳じゃない、確信が持てなかっただけだ。


ストーカー殺人まで起きるこの時代、一人暮らしの自分が恐がらない訳がない。自分の外見に、なかなかの魅力があるのは自覚している、自惚れている訳ではない。


「警察行かなきゃ…」


ぽつりと呟く。
その声は恐怖で消え入りそうだった。


明日、警察に行って、そうすれば大丈夫…。
一瞬ニュースで見た、後手後手に回る警察の対応が頭をよぎった。


大丈夫、大丈夫。


愛美は自分に言い聞かせた