「僕の名前は仙太郎!この肩の子はフクロウのペコーです!よろしくお願いします!」


男の子はぺこりと頭を下げ、またまたニッコリ笑った。


里中愛美と呼ばれた女性は失望を瞳に宿し、


「やっぱりいる訳ないか…」
とぽつりと呟いた。


「僕、仙太郎くんだっけ?誰に言われてここに来たの?
心探偵なんてサイトに載せてたんだから大人がいるんでしょう?」


「いえ、いませんよ。心探偵は僕ひとりですから」

男の子は続けた。


「里中さん、あの男の人の心、探しているんですよね?」