とうとう紫音くんの出発の日。駅に向かう私の足取りは重かった。 だけど止める権利なんて、悔しいけど私にはない。 紫音くんは、誰か大切な人のために。 みんなのために。 紫音くん自身のために。 歌わなきゃいけないの。 旅立たなきゃ、いけないの。 なんか切ないけど、寂しいけど、恐いけど。 私は紫音くんを明るく見送らなきゃ。 紫音くんが前を向いて頑張っていけるように。