だけど、紫音くんの夢。 私が見つけることの出来ない、夢を持っている。 叶えて欲しい。 それは、本当の気持ち。 ふと、駅の隅の掲示板が目に入る。 無意味な落書きばかりで、本来の働きを果たしていないそれを、私は見つめた。 私は近付き、その右下に小さく書き込んだ。 “出会えてしあわせ”