カラオケも飽きた。 一緒に居るコイツは自己陶酔しきっているだけで全然上手くない。 とんだナルシストだ。 耳がイライラしてる。 「ねぇ、私帰るね。」 あっさりとそう告げて、カラオケBOXを出る。 するとナルシストが後ろから罵声を浴びせてきた。 「ふざけんじゃねぇよ、このブス!!」 私は大して気にも留めずにそのまま人込みに紛れて行った。 外はもう暗かった。