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「・・・」
かんっっぺきに、入るタイミング見失った。
2年3組と書かれた教室の中には、もうすでに、たくさんの人がいて
それぞれが、思うようにしゃべっている。
そりゃ中1から、一緒ってのもあると思うけどさ、
かなりコレつらい状況じゃない??
「せっかくちょっと…気分上がってたのにな」
うつむいて、小さく息をはく。
そのとき、後ろから誰かにぶつかられた。
「痛…」
ぶつかった反動でドアにぶつけた額を押さえながら、後ろを振り返る。
「あーごめん、大丈夫?」
そこには、髪は真っ茶色のショートカットにピンクのパーカーを着た、
奇抜なスタイルの女の子が立っていた。