そう思って教室に足を踏み入れ、教室を見渡すと

「あっ!!」

――――――昨日のあの人が、教室の奥の方で

何人かでかたまって話していた。

私の大きな声に驚いたのか、クラス中の視線が私に集まる。

「あ!昨日の」

私に気づいたその人は、笑顔で手を振ってくれた。

その言葉に反応するように、次々とみんなが言葉を発し始める。

「え、あのウワサの子?」

「ほんとに来たんだー」

そんな様々な声が飛び交う中、だれかが、パンッと手を鳴らした。