「さて…俺達はそろそろ帰るか」
「そうやね…」

時計を見ると、18時を指していた
そろそろ帰って、夕飯やお風呂に入ることをしないと、優希が寝る時間に間に合わない
優希と哲哉は、美紗子と暁に手を振り家に帰っていった

~自宅~

帰ってきて、すぐに夕飯の支度に取りかかる哲哉
優希は、お風呂の準備に取り掛かる
まぁ、準備と言っても、「掃除」というボタンを押すだけなのだが…
自分の秘密を全て話したので、勝手に手伝いをしても驚かれることは無い
そう思うと、気楽に出来る

「優希~、手洗いしたか~?」
「うん、今しよるよ~~」

キッチンからの大声に、優希も大きな声で返答する
優希は「お風呂」のボタンを押して、キッチンに行く
キッチンでは、慣れない手つきで調理をしている哲哉

「もう少ししたら、出来上がるからなぁ」
「分かった、ほな箸とか準備しとるわ」

優希は、食洗機の中から、箸や茶碗を出し並べていく
ちょうど準備が終わった頃、哲哉がおかずを乗せた皿を持って現れた
それをテーブルの真ん中に置き、茶碗にご飯をよそう

「「いただきまーす」」

簡単な食事を済ませ、風呂に入りソファーでテレビを見ながら話す
いつもの日常…今は美紗子がいないだけ
でも、もうすぐ、そこに暁が加わる
優希は、上機嫌だった