それを聞いた私は、返事をだしました。

 吹き出しにして、頭上に現れるように。


「お役に立てて、光栄です」




 他の誰が、私の表示するコメントをみていなくとも、気に止めもしなくても。


 雪紫さんと時雨さん。


 二人だけは、私の声を聞いてくれる。


 貴方たちが幸せなら、笑顔なら。


 それは私が一番望むことなのです。



 それだけで、充分なんです。