だから私は、答えを返しました。
「はい、」と。
「春蒔って、AIか何かでしたっけ?」
「会話の受け答えくらいは、登録してる。てかしただろ」
二人に見つめられると、少し照れます。
私の頭上に感情を表す、小さな吹き出しがでたんだろうと思いました。
「照れてる」
彼女がマウスポインタで、私の頬を撫でるようにぐるぐると輪を描く。
楽しそうに、嬉しそうに微笑みながら。
「やべぇ、春蒔……お前のお陰で早くも俺のやりたいこと、ひとつ叶いそうだ」
放心したようにぽかんとした表情で彼はいいました。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…