「ところで時雨さん」 「ん?」 彼はぺたんと地べたに腰を下ろし力を抜いて据わっていて。 彼女はというと、膝に手を置いたままで相変わらず私に背を向けていました。 「三年、待つのはいいですがその間に煙草、減らしてくださいね」 「それとこれとは話が別だ」 俺の祖父さんも煙草吸ってるけど七十越えてる。 と間髪入れず、彼は何の言い訳なのかそう付け加えました。 煙草はダメだと思います。 私も現に迷惑被ってますから。