「そんな、気になさらないでください。でも、たまに今回みたいに休み振り替えてもらってもいいですか? 本当は俺が有休とれればいいんですけど…」

「もちろん。美咲ちゃんにはいつもがんばってもらってるし、あまりお休みとらせてあげられてないから。これくらいのことでよければ」


ますます私のことを置いて話が進んでいく。こうして久我くんとの初デートは、私の意志の関係ないところで決まった。