「・・・短いし。」


翔は一瞬だけ触れたキスに少し不満そうだった。


「だってぇ・・・」


あなたの顔が美しすぎて・・・なんていえないけど。





「まぁでも、恵理にしては上出来なんじゃね~?」


と、私をあやすような言い方をした。



私が照れると、翔は私のおでこにキスをした。



「じゃ、先生ー教室戻ろう?」


【恵理】じゃなくて【先生】と呼んだ翔に、現実に引き戻された気がした。