私はその場を離れた。
知らない間に涙が流れていた。


職員室に行くと、ぅちのクラスが勝っていたという報告を受けた。


でも、あんまり嬉しい気持ちになれなかった。



他の先生は私が嬉し泣きをしているのだと思って私をみていた。






「河合先生、おめでとうございます。」


鳩山先生は私の腫れた目を見て、「目冷やされたらどうですか?」と付け足した。



「ぁ・・・はぃ。」


私は、顔を洗った。
化粧が取れてしまったから、またし直した。



職員室に帰る途中、あの階段へ行った。
翔と私の秘密の場所。