「ねっ!先輩、おみくじ引きません?」


私は長谷部先輩の腕を掴みながら聞く。


「俺はいいや。ここで運使いたくないし。茜ちゃん、引きたいなら引きなよ」


長谷部先輩は笑顔で言ってくれたけど


うーん……


おみくじは引きたかったけど、ここで良くないのが出たら、長谷部先輩もいるのに、なんか縁起が悪いかな?


そう思った私は


「私もいいです!帰りましょうか?」


にこっと笑って言う。