外でキスなんて……


恥ずかしいよ。


って、私、長谷部先輩にまだ挨拶言ってない!


「先輩?明けましておめでとうございます」


私は真っ赤な顔をしたまま、長谷部先輩を見る。


長谷部先輩はにこっと笑って


「ほら、順番もうすぐだよ?」


そんな事をしていたら、いつの間にか順番が回ってきていた。


私達はおさい銭を投げ


パンッ パンッ


先輩が志望校に合格しますように……


それと――…


私は一生懸命お願いをした。


神様、2つもお願い聞いてくれるかな?


とは思ったけど、私は2つお願いをした。