満開の桜の間を歩き、
穏やかな風が長いセミロングの髪を揺らす。
周りには自分と同じで新しい制服に身を包み緊張気味に歩く人たち。
また、これから始まるんだ、、、
「かほーーーーーーーー!!!」
「!」
ドンッ!!
「おはよー!そしてよろしく!!」
「、、、まり、、、、あんた元気よすぎ。」
「あははー★」
横で楽しそうに笑う少女、石井まりは私の幼馴染で大親友。
同じ高校を受け2人で見事合格。
まりは私よりはるかに順位が下で、「受かるのは無理だろう」と言われていたのに
よく合格できたと思う。
「だって、、、」
「?」
「かほと同じ高校に行きたかったんだもん」
照れくさそうに微笑む彼女を見ると自然と優しい気持ちになる。
なんだかんだで私もまりが大好きだ。
(口では言えないけど)