綾人side
俺は堀北 綾人、24歳。
堀北医院の跡継ぎだ。
まだガキだった頃は医者になんかなるもんか!!って思ってた。
でも、大切な人を失ってから医者になって病気で苦しんでいる人を救いたいって思うようになった。
「先生……?」
頭の上から声がした。
「へっ!?」
この子は俺の患者さんの伊織ちゃん。
俺の妹みたいな女の子だ。
「どうしたの?具合でも悪いの……?」
「心配しなくて大丈夫!!俺は元気だから!!」
そう言い立ち上がった。
「もっと居てたらいいのに…」
伊織ちゃんがふと呟いた。
こういう時、俺はどうしたらいいのか正直わからなくて困ってしまう。
「…嘘だよっっ!!」
眩しいぐらいの笑顔を俺に向けて伊織ちゃんは笑った。
でもね?俺知ってるんだ。
君は寂しがりやなんだって。
小さい頃からずっと一人ぼっちだから、お見舞いもあまり来なくて寂しがってることも。
……たまに病室で一人で泣いてるのも知ってるよ。
俺のこと好きなのも知ってる。
だけど…俺はもう人を愛することができないから……
本当にごめん。
俺は堀北 綾人、24歳。
堀北医院の跡継ぎだ。
まだガキだった頃は医者になんかなるもんか!!って思ってた。
でも、大切な人を失ってから医者になって病気で苦しんでいる人を救いたいって思うようになった。
「先生……?」
頭の上から声がした。
「へっ!?」
この子は俺の患者さんの伊織ちゃん。
俺の妹みたいな女の子だ。
「どうしたの?具合でも悪いの……?」
「心配しなくて大丈夫!!俺は元気だから!!」
そう言い立ち上がった。
「もっと居てたらいいのに…」
伊織ちゃんがふと呟いた。
こういう時、俺はどうしたらいいのか正直わからなくて困ってしまう。
「…嘘だよっっ!!」
眩しいぐらいの笑顔を俺に向けて伊織ちゃんは笑った。
でもね?俺知ってるんだ。
君は寂しがりやなんだって。
小さい頃からずっと一人ぼっちだから、お見舞いもあまり来なくて寂しがってることも。
……たまに病室で一人で泣いてるのも知ってるよ。
俺のこと好きなのも知ってる。
だけど…俺はもう人を愛することができないから……
本当にごめん。