「あ。ちなみにもう門前にいるからね」


えっ。
思わず感嘆の声が漏れる。

それはそれで心の準備が出来てない。

下校中に会うと思っていたのに
まさかのお出迎えだったとは。


とたんにポケットからクシを取り出す。

一応ちゃんと身だしなみしなきゃ。
初めて会う人だし…って期待してるあたし。


話はひとまず、
会ってからだもんっ。


門のあたりまで近づいてくると
見たことない深緑の制服の男子が2人。


うわっ。
やっぱりほんとだったんだ。

そう気付かされて急に動悸が激しくなった。


大くん!
ねねは大声でシャウトして
あたしの存在を忘れるくらいに駆け出した。

おいおいおい。
嫌な予感が心なしかします。


深緑の制服の男子の一人が手を上げる。
ねねの彼氏"大くん"。