そしてついでに大くんの友達も
連れてきてもらえば
澪にも出会いが出来るじゃん!と
なんともわかりやすい発想だ。


「それともさっき自分であんなこと
言ったから、尚プライドが許さないとか?」

「大いなる勘違いだよ ねねちゃん」

「良い男に決まってんでしょっ」


にんまり笑って言う。
それはきっと大くんのことでは…
(とは言えず)


実際のところ、あたしは当の彼氏
大くんに会ったことがないのだけど。


ああでも!
決してねねの彼氏のセンスを
疑ってるわけじゃないの。


なんていうかその・・・
"ダブルデート"みたいになってしまいそう。
こんな余計な心配だけは欠かさない。


だから抵抗もあるし
・・・ああ どうしよう!


ここはよく考えるべき。
なんて思っていたらすかさずねねは言う。


「迷ってるなら行く!ほらあ」


引きづり歩くようにあたしの腕を
ひっぱって先へ先へ進んでいく。