彼の手が私の両肩に……っ。


「明日、お通夜だから。
香典と喪服。出しておいて」

そう言って私の肩を押して私を横に退かすと、その後ろにある冷蔵庫の扉を開けてジュースをゴクゴク。

「………」

彼を軽く睨む。

「ん?どした?」


―――「自分で準備しろっっ!!」




私が叫ぶと、直哉は不思議そうに
「……?」

…首を傾げた。