「エッセイを読んでて…気付いたんです。
あまりにも『まんま』だったので。
鳴瀬さんじゃないのかと思えば思うほどに、鳴瀬さん以外にあり得ないって」
「………」
そうか。
気付かれてしまったのね。
ここで書く話は全て実話。
台詞に至るまで事細かに詳細に書き連ねている。
「……あんた…誰かに…」
「言ってませんよ!
言ってないです。
だけど、…恋愛小説を書いているって事は、…鳴瀬さんはきっと恋の達人なんですよね」
……は?
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