………「菜々ちゃん、涼ちゃ〜ん、
何話してるの〜?
お茶が入ったよ」

二人同時にビクリ。


「「は、…はーい」」


にこやかにテーブルに戻ると、焼きたてパンケーキと温かい紅茶から湯気が立っている。


………とりあえず、お互いに気を付けよう。
義兄と目を合わせて声なき会話を交わす。

莉緒も若かりし頃から見たら確実に進化しているという事だな。


頑張れ、義兄よ。

彼女を鬼にするも、天使にするも、全てはあなた次第だ。

私は美味しいお菓子と、彼女の笑顔があればそれで良い。