ガッ。


「!!!」

その時、肩を掴まれて驚く。

バッと振り返ると、直哉が息を切らしてそこにいた。

「何してるの、菜々子」

「は」


彼はゼェゼェ言いながら訊ねてきた。


「な、直哉…。びっくりした…」


…まさか、自分がナンパされたり痴漢に遭ったりする歳ではない事はもちろん自覚しているが、いきなり………
驚くだろぉぉ!

一応……女なんだから。