………やっぱり、彼は何も考えてはいなかった。
お花畑がポワポワと彼の頭上で揺らめいている。
「ぎゃはははは!」
子供達はそんな私達の隣でベッドをトランポリンにして飛び跳ねている。
すでに布団はズル剥けだ。
「はあ…」
私はため息をついて、六人がどうしたら落ちずに眠れるか考え出す。
身体を折って横向きになり頭を交互に反対に向けて眠ると……、
真ん中のヤツは顔の両サイドが端のやつらの足に挟まれる……。
ちょっと嫌かも……。
だけど仕方がない。
よし、私は絶対に端に行こう。
強く心に決めて私の作戦思案は終わった。