ホテルに到着したのは午後の八時だった。 部屋に全員で流れ込み、部屋の中を見て唖然とした。 「ちょっと直哉。 何でベッドが二つしかないのよ」 「は。 これより広い部屋なんて無いだろ。 キングサイズなんだし三人ずつ寝ればいいんだ」 「はあ? 狭いでしょ! もう一部屋取った方が…」 「別にいいじゃない。 雑魚寝すれば」 「………」