「……出来たら…僕、姫路城に行ってみたいんだけど」 ………は。姫路……。 兵庫県?かな? 私は思わず直哉と顔を見合わせた。 『何故?』 『分からん』 一瞬の間に彼と声なき会話をする。 「何で?」 訊ねると祐吾はキラッと私を見た。