「はねちゃん!とっくん!どしたの!?」

叫びながら二人の側に駆け寄る。

二人は息を荒げて私の方を向いた。

「ななちゃん!聞いてよ!
羽田さんが俺の指示を無視して商品を仕分けし出したんだよ、遅れてんのにさ!」

徳野くんは三十歳。
小太りで眼鏡の、普段は大人しいやつだ。

独身でオタクの傾向が少々、垣間見える。


「何を言ってやがる!
それじゃあここのスペースがいつまでも空かないだろうが!!
このままドッグを埋めてたら、パスタ弁当が入らねぇだろ!!」