マーチを飼い始めてから



数ヶ月後…



母は言った。








「そろそろ


マーチも大きくなって来たし


庭に出そっか。」








私は黙ったまま


頷いた。







それを聞いたマーチは



何だか





悲しそうな目をしていた。









−次の日−






私たちは


マーチに付ける



首輪と綱を


買いに行きました。









それを



付けようとすると



嫌がった。








私は



庭に出されてしまう



寂しさを隠す為



怒りました。








「コラッ!マーチ!


お座り!」








そんなマーチの目に



涙が溜まっているように



見えました。











「もう


外で飼うから


家の中に


入れちゃ駄目よ。」











その母の言葉に



頷いたが



私が



聞くはずが


ありませんでした。










母と父は


仕事で私より



帰りが遅い。












幼稚園から帰ると



マーチを



家の中に入れて



遊んだ。






マーチは


喜んで


中に入って来ました。









母が


帰って来る頃には…


いつも


マーチは


寂しそうな目をしました。