「そうなの。だから珍しいなって。」

「うーん」

「しかも全然絡みないうちらに対して…」

「たしかに。」


そうなんだ。
シューってひとてっきり女好きなのかと思ってた。あんな馴れ馴れしくはなしてくるから。


もしかして…


中村秀は
シューは知ってるの?


うちと功が昔知り合いだったこと。


そんなわけ無いよね?
いや絶対そんなわけ無い。

あんな酷いことした私なんかと功は一緒に居たくないと思うし。

そんなわけ無い。


「ねーねー、星羅?」

「ん?」

「あのさぁもう時間なんだけど」

「えー!行かなきゃぢゃん」

「うん行かなきゃだよー!ほら行こ」

「うん」

そして私達は化粧直しを一応ちょっとだけして
大学をあとにした。


相変わらずライヴ会場の前にはたくさんの人が集まっていた


「うわ!凄い人の数!こりゃ人酔いするわ」

「人酔いって。愛華ちょっと飲み物買ってくるね!」

そして私は自販機の元へ足を進めた

「星羅ちゃん!」

いきなり声をかけられた。


「あ、シューさん。」

「さん。いらない。シューでいーよ」

「えー、シューさん。」

「だからさん。いらないってば。」

「し、シュー」

「よくできました。ははっ」

「からかわないでよ。」

「ごめん。ごめん。それよりまた来てくれたんだね。」

「まぁ」

「来ないと思ってた」

「なんで?」

「ん?なんとなく?」

「ふーん」

「てゆーか俺行かなきゃ。ぢゃあまた!」

「また…ん?また?ちょっと待って!」




またって。
なんでこの間私が行ったこと知ってんの?
たまたま見かけた?


いやおかしい…


もしかして…


まさかね

そんなわけ無いよね。


シューと離れたあと私は愛華の元へ戻った


「ごめーん!愛華、はい。」

「ちょっと星羅遅いし」

「ごめん、なんかシューにつかまっちゃって」

「あシューいたんだ」

「んー」

「あ、あいた。早く行こ行こ」