そして愛華とダッシュして大学へと進んだ。



「はぁ、はぁ」

「え、どこいんの?」

「どこいるもないも、顔知らないし」

「えー、シューの顔も知らないとかまぢ亜弥やばいよ!」



すると後ろから肩をいきなり叩かれた。


ーぽんぽん


「え、うわ!」

「うわ!ぢゃないでしょ星羅ちゃん?」

怪しい顔をして立っていたのは多分いやまぎれもなく中村秀であろう…


…それにしても綺麗な顔…

「ちょ星羅見とれてんぢゃ無いわよ!」

「そんなに俺の顔気に入った?」

「へっ?」

「また聞いてなかったの?」

「あ、ごめん。」

「まぁいーや。星羅ちゃんはじめまして。中村秀です。」

「はじめまして」

「ちゃんと来たんだねー偉い!あ、星羅ちゃんのお友達の愛華ちゃんでしょ?」

「え、はい…」


…あ、愛華顔赤い。なんか照れてるし。


「ぢゃあ行こっか」

いきなり中村秀に言われた一言に愛華と私はびっくりした。


「へっ?どこに?」

「今日ライヴだから見に来てほしいんだよね」

「ライヴ?なんの?」

「…ルシファー」

愛華がボソッと教えてくれた

「あーあのバンド!」

「そうきてよ!」

正直言って行きたくない。
功に会いたくないし会っちゃったら多分泣いてしまう。

私ってわがままだよね。
自分から突き放したくせにこんなこといっちゃって。

「ちょっとー星羅聞いてる?」

「んー」

「星羅行こうよ!新曲だよ!」

「だけど…」

「星羅ちゃん?今回の曲は新曲なんだ。しかも功が書くには珍しいラブソングなんだよ」

「いこーよ!せい!」


こんなに二人にお願いされたら断れるわけない。



「ぢゃあわかった」

「やったー。これ今日のチケットね!ぢゃあまた。」

「あ、ありがとう。」


チケットを私達に渡した瞬間中村秀はどっかに言ってしまった。



「てゆーか珍しいよね」

いきなり愛華がしゃべしだした。


「ん?何が?」

「いやだからさシューって基本的に女嫌いで有名なの」

「そうなの?」