功との衝撃の出会いからもう一週間。


功は多分、いや絶対私の存在にはきづいていないんだろう。


今日も変わらない日常がゆっくりと過ぎていく。

ただ変わったのは私のこころ。

前までは忘れかけていた功への感情がまたよみがえってきている。



ーーーー…ブーブー


ん?だれ?


『08012345***』

え?

知らない人からの電話。

最初は無視をした
知らない人からの電話はなにか怖いからでない主義。

だけどさっきからしつこく鳴り響く私の携帯からの着信メッセージ。


私はあまりにもしつこいからでてしまった


「もしもし?星羅ちゃん?星羅ちゃんだよね?よかったーやっと出た!」

電話は男の声だった。
声を聞いてもだれかなんてわからない。

でも電話の男は私のことを知っているようだった。

「あれ?星羅ちゃん?」

「はい。」

「おれだよ!おれ!」

「へっ?だれ?」

「んな怖い声すんなってー。中村秀」

「え?だから誰ですか?」

「え?わかんないの?えー、俺のこと知らないとか珍しい!」

「そんなの知らないし」

「あー俺同じ大学なの!別にそんな怪しいもんぢゃないよ!」

「もう怪しいんですけど」

「まぁまぁ。でね、とりあえず10時に講義室で会お!遅刻厳禁だからね!」

「は、ちょ、意味わかんなっ…ブーブー

断ろうとした瞬間電話が切れた。


ほんとだれなの………


ーー翌日

私は愛華を大学の近くにあるカフェに呼び出した。

「んで話ってなんなの?」

「愛華さぁ、中村秀って人知ってる?」

「知らないもなにもあれルシファーのドラムしてる人だよ!その人がどうしたの?」

「なんかね、いきなり昨日電話かかってきたの」

「は!?」

「いやだからいきなりさ電話が」

「え、なんで?てゆーかなんて?」

「明日10時に講義室って。遅刻厳禁って。」

「やばいぢゃん!てゆーかあとちょっとで10時だけど」

「え、やばい!早く行かなきゃ!」

「え、ちょ待って!私も一緒行く!」